テレビを見ながらうとうとしていたら、いつの間にか寝ていた。
気がついたら全然知らない番組をやっていた。
何時間寝ていたのか、わからなかった。
気づいたら、眠っていた。
いつ眠ったのか、わからない。
画面では、見知らぬ映像が流れていた。
何時間が過ぎたのか、見当もつかなかった。
俺は、そういう時間の使い方を好まない。
だが、躰が、勝手に決めた。
文句を言える相手が、いなかった。
気づいたら、世界が変わっていた。
画面には、見知らぬ映像が流れていた。
時計が、知らない時刻を示していた。
だが、ここは戦場ではなかった。
画面は光り続け、時間は流れ続け、男だけが、止まっていた。
どれほどの時間が過ぎたのか、誰も教えてくれなかった。
意識とは何か。
守るべきものか。
それとも、時に、手放すべきものか。
眠れない夜を知る者だけが、わかることがある。
躰が先に、答えを出す事がある。
失われた時間は、戻らない。
だが男は、悪くないと思った。
躰が決めた事に、文句を言える者などいない。
次回「意識不明」。
最も無防備な時間に、男は最もよく眠った。


