次回「新兵」

input // 原文

今日から新年度が始まった。
駅のホームに、真新しいスーツを着た若者たちがいた。
緊張した表情で、スマホの地図を確認しながら歩いている。
迷子になりながらも、一生懸命な姿が、なんだか眩しかった。
自分にも、あんな頃があったなと思った。

monologue // 独白

今日、奴らを見た。
真新しい装備を身に纏い、地図を片手に歩いていた。

迷っていた。
それでも、前へ進んでいた。
戦場に放り込まれたばかりの、新兵の顔だった。

俺にも、あんな頃があったのだろうか。
今となっては、わからない。

ただ、眩しかった。
そういうことも、あるらしい。

next episode // 次回予告

今日、奴らが来た。
真新しい装備を纏い、緊張した面持ちで、戦場に降り立った。
地図を握りしめ、周囲を確認し、それでも、前へ進んでいく。

右も左もわからない。
頼れる仲間もいない。
経験もなければ、勘もない。
だが、奴らは来た。
自らの意志で、この戦場に踏み込んできた。

かつて、誰もがそうだった。
迷い、転び、消耗し、それでも立ち上がった。
生き残った者だけが、次の戦場へ進める。
新兵とは、そうやって、兵士になっていく。

眩しいと思った。
鉄と硝煙に慣れた目には、奴らの真新しい装備が、眩しかった。
戦場は今日も、新しい命を迎え入れた。
さあ、生き残ってみせろ。

次回、「新兵」。
誰もが最初は、新兵だった。